はじめてのミード講座 vol.6 おすすめのクラフトミード

こんにちは!ANTELOPE醸造担当のやざわです!
今回はおすすめのクラフトミードを紹介していきます!個性的でミードの奥深さを教えてくれる素晴らしいものをいくつか紹介していきます。ただ、今現在国内で購入することができるフルーツやスパイスを使ったミードが限られているので、副原材料を使っていないトラディショナルなミードもいくつか交えて紹介します!

クラフトミードってなんだろう?という方は、以前書いた記事もご覧になってみてください。

【おすすめのクラフトミード】
- Superstition Meadery「APHRODISIA」
- Superstition Meadery「Peanut Butter Jelly Crime」

【おすすめのトラディショナルミード】
- Katlenburger「MET」
- Two Metre Tall「Original Sparkling Mead」

クラフトミードは入手しやすさも含めてアメリカで超人気のSuperstition Meaderyというミーダリーから選びました。では、紹介していきます!

 

おすすめ①Superstition Meadery「APHRODISIA」

 

Superstition Mead 「APHRODISIA」

(画像:Superstition MeaderyのHPより引用)

原材料:蜂蜜、ブドウ
アルコール度数:13%
炭酸:なし

最初におすすめしたいクラフトミードは、Superstition Meaderyの「APHRODISIA」です。このミードは、パイメントというワインとミードの中間のようなスタイルで、蜂蜜とブドウを使用して作られたものです。

芳醇な赤ワインのような匂いに、かすかな蜂蜜っぽさも感じます。グラスに注いで、ゆっくりと液体を回してみると少しトロミがかっているのがわかると思います。色みは非常に濃い赤ワインのようです。強い甘みと圧倒的な果実味がいかにもアメリカンな感じで、一撃でファンになってしまう人も多いのではないでしょうか。樽での熟成をしてから出荷されるこのミードは濃い甘みと酸味、香りのバランスが素晴らしく、アルコール度数13%にも関わらず、ずーっと友人たちと話を弾ませながら飲んでられます!

使用する蜂蜜とブドウは作るたびに変わることもあって、ブドウはカベルネを使うときもあればシラーを使うときもあります。僕が飲んだことがあるのは、「Batch20」というものでブドウにはカリフォルニア産のシラーを使用したものでした。ぜひ他のブドウと蜂蜜で作ったバージョンと飲み比べなどしても楽しいでしょうね!また、最近はラベルが変わったりもしたようです!

1本買うには勇気がいる値段ではありますが、ボトルに何度も栓ができる構造になっていますし、味わいの変化もそこまで大きくないので長期間に渡って楽しむことができると思います!(タフな赤ワインのような感覚でしょうか)

 

おすすめ②Superstition Meadery「Peanut Butter Jelly Crime」

 

 

Superstition Mead 「Peanut Butter Jelly Crime」

(画像:Superstition MeaderyのHPより引用)

原材料:蜂蜜、ブルーベリー、ピーナッツ
アルコール度数:13%
炭酸:なし

次に紹介するのも、Superstitionのもので、「Peanut Butter Jelly Crime」です。ブルーベリーを使用したミードにピーナッツを投入したもので、圧倒的な果実感に加えてピーナッツっぽさがあとから追いかけてきて口の中でほんとにお菓子を食べてるような気持ちになります。

アメリカでは子どもたちに人気の軽食で、ピーナッツバターとジェリーのサンドイッチ(Peanut Butter & Jelly Sandwich)があるようです。片面にはピーナッツバター、片面にはジャムを塗ってそれらを合わせてサンドイッチにするのだとか。PB&Jと略されることもあるサンドイッチをイメージしているのか、このミードは、Peanut Butter Jelly Crimeという名前で、PBJCと略してますね!

APHRODISIAよりは、酸が柔らかい印象で、ブドウとブルーベリーの違いが面白く感じます。ピーナッツバターというよりは、ピーナッツを荒くすり潰して食べているような感覚があとから来ます。公式でも、「トーストを忘れないでね!」って書いてあるくらいで、ほんとにパンと一緒に飲んで合いそうな気がする味でした。

こちらもAPHRODISIA同様に栓ができるタイプのボトルなので、一度開けてからも長い時間楽しめます。僕も家で飲んでいたときは、1ヶ月くらいは全然嫌な感じがせず飲み続けられました。

 

おすすめ③Katlenburger「MET」

 

Katkenburger Mead「MET」

 

原材料:蜂蜜
アルコール度数:10%
炭酸:なし

オーソドックスなミードを飲んで見るなら、まず最初におすすめしてみたいのがKatlenburger/カトレンブルガーのミードです。いろんな果実酒を作っているドイツの醸造所が作るミードなのですが、酸味と蜜っぽさのバランスが面白く、アルコール度数も若干低めなので好き嫌いの少ないタイプじゃないかと思います。

きれいで透き通った黄色の液体で、白い花を感じさせる匂いがします。冷やして飲むよりも室温くらいで飲む方が甘みを感じやすく、蜂蜜のお酒感がわかりやすいかと思います。Superstitionのような濃さはありませんが、適度に残った糖と酸味のバランスは食事にも合わせやすいです。特に中華料理との相性はかなり良いのかなと思います。

こちらはネット通販で手に入れることができますし、値段も非常にリーズナブルなので気になる方はぜひ挑戦してみてください。感想もぜひお聞かせください!

 

おすすめ④Two Metre Tall「Original Sparkling Mead」

 

Two Metre Tall Mead 「Original Sparkling Mead」

(画像:Two Metre TallのInstagramより引用)

原材料:蜂蜜
アルコール度数:8.5%
炭酸:あり

次はスパークリングのミードの紹介です。Two Metre Tallは、その名の通り身長2mの方が醸造をしている醸造所です。ビールやミード、シードルなどいろんなお酒を作っています。「Fiercely independent, we seek flavour, sustainability & truth of origin in the food we grow & make」と書かれた彼らのHPからは、ナチュラルな物作りへの強い姿勢を感じます。そんな彼らの作るミードは、自己所有する土地で採取した蜂蜜とその土地の水を混ぜて作られたもので、発酵も自然にいる菌から行っているようです。

味わいは、シャープな酸味がすっきりとしていて、甘みも柔らかいです。でも蜂蜜らしい芯は通っていて、めちゃくちゃ美味しいです。あまりにも美味してくて、糖度量やpHをわざわざ測ったのを今でも覚えています。

香りには、野生酵母っぽい独特の匂いがついていて初めての方には少し癖があるように思えるかもしれませんが、それらがふくよかな複雑さを形成していて、とてもナイスです!(語彙力なくて本当に申し訳ないです)

乾杯にも、食中にも幅広い場面で圧倒的なポテンシャルを見せるミードですので、もしどこかで見かけることがあればぜひ購入してみてください!あるいは、新作が出るタイミングを彼らのHPで常に確認しておくなど。

 

おわり

いかがだったしょうか。

紹介したSuperstition Meaderyは、僕たちが初めて飲んだクラフトミードを作っているところでもあって、想い入れも一入です。"MBCT2019"というクラフトビールの祭典で出会って依頼もう2年の月日が経ち、自分たちもクラフトミード作りに挑戦していると思うとなんだか不思議な感覚です。

また、今回で「はじめてのクラフトミード講座」は終わりとなります。初回から読んでいただければ僕たちが考えるクラフトミードのことが分かりやすい内容になっています。作り手である僕たちだからこそ、少し踏み込んだ内容もかけるのかなと思っていますので、まだ読まれていない記事があればぜひチェックしてみていただけると嬉しいです!ミードを作るところがどんどん国内で増えていって、紹介できることがどんどん広がっていけばまた記事を更新したいと思います!

では、また別の記事で👐

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